空気環境測定
空気環境測定とは?
空気環境測定の対象物
空気環境測定の測定項目
- 浮遊粉塵(0.15mg/m3以下)
空気中を漂う、チリやホコリ。これらは呼吸とともに体内に取り込まれますが、たいていは鼻毛や喉の粘膜に捕らわれて、やがては体外に排出されるので、心配ありません。ところが、漂うチリのうち、ある程度よりも”小さく、軽い粉塵”は、呼気に紛れて、鼻毛にも粘膜にも捕らわれることなく、肺に入り込む可能性があるのです。この検査では、そういった”ごく微小の粉塵”の含有量を計測します。
- 一酸化炭素(6ppm以下)
あまり身近ではありませんが、時々、大きな死亡事故を招く、怖い気体です。無味無臭で、高濃度になると、気分が悪くなります。むしろ気分が悪くなることで、発生に気づくことができれば幸運です。気がつく前に意識を失い、そのまま命を落とす……そんな事故があることは、ニュース等でご存知の通りです。
- 二酸化炭素(1000ppm以下(=0.1%以下))
最大の発生源は、人の呼吸です。吐く息に含まれているので、換気をしていないと直ぐに濃度が高くなります。そのため、室内空気の汚染や、換気不足の指標と見ることができます。人体への害は少ないものの、高濃度になると息苦しさを感じることもあるでしょう。
- 温度(18℃から28℃)
室温は程々であることが一番です。エアコンの温度設定が高すぎたり低すぎたり、あまり外気温との差が大きかったりすると、体調不良の原因になります。その一方で、エアコンを用いずに、夏に暑いまま汗だらけになっていたり、冬に寒くて凍えていたりするのも、健康に良くありません。また、窓を開け放したままでエアコンを運転し続けるのは、効率が悪く、効率が悪いままエアコンの出力を強くしていることは、光熱費の点からみても好ましくありません。
- 相対湿度(40%以上70%以下)
湿度が高すぎると、体感的にジメジメするだけでなく、病原菌が繁殖したり、機材にカビがついたり不具合が起きたりする原因となります。一方で、過度に空気が乾燥していると、喉を痛めたり、インフルエンザが伝染し易くなったりします。 室温と同様に、湿度も程々に保つことが大切なのですが、夏や冬の最中には、特に調節が難しいため計測値により適正な運用をご提案します。
- 気流((0.1m/s以上)0.5m/s以下)
エアコンから吹き出る送風など、室内を流れる空気の速度(流速)を測定します。 ある程度の流速があることは、室内の空気が移動していることを意味するので、好ましいことです。しかし、流速が”ある程度”を超えると、空気の流れは”風”となり、強い風に長時間さらされていると、人は体温を奪われてしまいます。 また、室温と気流とを照らし合わせることで、エアコンの出力設定が適切かどうかを判断する材料となります。
作業方法
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測定場所について測定実施者もしくはビル管理技術者など資格者と事前に打ち合わせを行い、空気環境測定実施者を派遣し、測定を行います。
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作業報告書を作成し、必要な提言を行います。